〜曜'sハウス〜
曜「ただいまー」
曜母「おかえり。練習どうだった?」
曜「いつも通りだよー。梨子ちゃんが休んだ事位かな」
曜母「あらそう。……あ、そうそう。今日は曜にプレゼントがあるのよ」
曜「ほんと!?何何!?」ワクワク
曜母「それはね……なんと、猫ちゃんよ!」
曜「え!?ほんと!?……って、うちで飼うの!?」
曜母「そうよ。今は曜の部屋にいるわ」
曜「そうなんだ……って何で選ぶ時私も一緒に連れてってくれなかったのさー」
曜母「いや、ペットショップで買ったんじゃないのよ。まぁまぁ、1度見てご覧」
曜「え、拾ってきたの!?このご時世に……まぁ、見てみるよ」
曜(猫かぁ……どんな子なんだろう)
曜(何だかウキウキしちゃう)ガチャ
梨子「イグゥゥゥーーーッッ♡♡」ビグビグプシャァァアアア!
曜「」ビシャビシャ
梨子「はぁ……♡はぁ……♡んぁ♡……あっ♡」
曜「」
梨子「えへへ……♡初めまして♡」ノソノソ
梨子「にゃんこ内梨子です♡」ギュ
曜「……んな猫いらんッ!!!!!」ドゲシャァッ!!!
梨子「ごぶぁっ!!?!?」
曜母「うちの娘が手を上げるなんて……っ」
曜「何してんの?」
梨子「何って……猫だけど」フキフキ
曜「いや、猫じゃないでしょ」
梨子「猫だよ♡」フキフキ
曜「鼻血だらだら流しながら言われても」
梨子「は?これは曜ちゃんのせいだから」
曜「人の部屋でナニやって汚い汁ぶっかけといてよくそんな事言えるな」
梨子「エッチな事してたから鼻血出てきたのかも……♡」
曜「帰れよ」
梨子「ここがお家だから♡」
曜「いや違うし」
曜「ていうかお母さん?」
曜母「ん?」
曜「いや、ん?じゃなくて。これ人間だよ。猫じゃなく」
曜母「いや猫だって言うから……」
曜「よくそんな理屈で納得してうちに連れてきたね!?」
梨子「ね?♡私猫ちゃんだから♡」
曜「椅子に座って鼻血拭く猫なんかいないよ」
梨子「鼻血は曜ちゃんのせいだから」
曜「そういう事じゃないよ」
曜「何か根に持ってるし」
曜母「そりゃあんな派手にぶっ飛ばしたら誰でも怒るわよ」
曜「部屋に入るなりマ○汁でびっしょびしょにされた私の怒りの方が絶対凄い」
曜母「まあまあ……。それじゃ2人とも仲良くね。お母さん夕飯の支度するから」
曜(逃げやがった)
梨子「ありがとうございますお義母さん」
曜「おい、なんかニュアンスおかしくないか?おい」
梨子「えへへ♡2人っきりだね♡」ギュ
曜「いやいやいやマジで何なの?え?何考えてるの?」
梨子「何って、ずっと言ってるよ?」
曜「え、じゃあ何、本気で猫としてうちに居座るつもりなの?」
梨子「うん。ここがお家だから♡」
曜「違うっつってんだろ」
梨子「桜家(うち)……」
曜「……」スッ
梨子「DVだよDV!暴力反対!!」
曜「いや躾が必要かなって」
梨子「猫に躾なんかしないもん!優しくしてくれたらいいの♡」ギュ
曜「いやちょっと鼻血止まってからにしてよ!ちょっと!!」
梨子「鼻血は曜ちゃんのせいだって言ってるよね」
曜「いやだから!付いてる!流れてきてる!肩にめっちゃ染み込んでるから!!」
梨子「えへへ♡マーキングだね♡」スリスリ
曜「いやマーキングって血でするんじゃないよね」
梨子「じゃあ……もう1回しよっ……かな……♡」テレリコ
曜母「ヤるならリビングじゃなくてベッドでしなさいねー?」ジックリコトコト
曜「イントネーションおかしくない!?てか猫拾ってきたんだよね!?猫っていう体で拾ってきてるんだよね!?なんでレズSEXすんの前提で話進んでるの!?」
梨子「きゃっ♡」
曜母「きゃっ♡」
曜「ぶっ飛ばすぞ!!!!!」
────────────
──────
──
曜「はぁ……なんかめちゃくちゃ疲れた」
梨子「明日も学校だし、寝よっか」
曜「寝よっかって……どこで寝るのさ」
梨子「そりゃ曜ちゃんのベッドだけど」
曜「はいはい、布団敷くから待ってて」
梨子「やん♡曜ちゃんったら……♡」
曜「想像してるような事は多分無いから」
梨子「ふふん。私まだ何も言ってないもーん。曜ちゃんこそ、何を考えたの?♡」
曜「私も多分しか言ってないから」
梨子「うー……」ムス
曜「はい、敷けたよ。私はこれで寝るから、梨子ちゃんベッド使っていいよ」
梨子「え、それなら2人でベッドで寝ようよ。悪いよ」
曜「気にしないでいいよ」
梨子「それなら私がこっちで寝るよ」
曜「では有難くベッドで寝かせて貰います」モゾモゾ
梨子「なんて人!!狙ってたのね!!」
曜「おやすみー」
梨子「もう!そんな事するんだったら私もこっちで寝るもん!!」ノシーン!
曜「ぐぅえっ!ちょっと何やってるのさ!」
梨子「一緒に寝よ♡」
曜「猫なんだから自分のとこで寝たらいいじゃんか!」
梨子「じゃあ……猫らしくここで寝るね♡」ノシ
曜「いや、退いてよ……なんで跨るのさ」
梨子「猫ちゃんだから、布団の上で寝るの♡」
曜「跨る必要無いよね!?」
梨子「うふふ♡興奮しちゃって♡」
曜「あーもういいから!退いてよ!」ドン!
梨子「きゃっ!」
曜「もう!巫山戯過ぎだよ!!!いい加減にして!」
梨子「……ごめん」
曜「もう、どこで寝てても良いけど、邪魔しないでね」
梨子「うん……おやすみ」シュン
曜「おやすみ」ゴロン
梨子「…………」ノソノソ
曜「…………」
梨子「…………」ゴロン
曜「…………」
梨子「…………っくし!」
曜「…………」イラ
梨子「…………」
曜「…………ん」フトンメクリ
梨子「……曜ちゃん?」
曜「寒いでしょ?」
梨子「……うん。……ありがと」
曜「うん。じゃ、今度こそおやすみ」
梨子「おやすみ」
曜「…………」
梨子(曜ちゃん……そっぽ向くと思ったのに、こっち向いて寝てる)
梨子「…………」ギュ
曜「…………」ギュ
梨子「……えへへ」
梨子「……無理言ってごめんね」
曜「…………」
梨子「おやすみ」
梨子(私も寝よっと)
────────────
──────
──
〜次の日〜
曜「おはよ〜」
梨子「ふんふ〜ん♪あ、おはよう♡曜ちゃん♡」
曜「全裸で料理すると危ないよ」
梨子「コンロ使わないから大丈夫だよ」
曜「服着ろっつってんだよ」
梨子「猫ちゃんは自分で服着れないの♡」
曜「昨日着てただろ」
梨子「や〜ん♡人の着替え覗くなんてエッチ!♡♡」ギュ
曜「何言っても無駄か……」
梨子「あ、そうそう丁度良かった。デザートは何が良い?」
曜「え?……なんでまた」
梨子「もう一品くらい作れそうだから、何がいいかなって思ったの」
曜「うーん……朝にデザートなんて食べた事ないからなぁ。お母さんは?」
梨子「私に任せるって」
曜「えー……じゃあ梨子ちゃんのオススメでいいよ」
梨子「やだ!曜ちゃん決めてよ〜」モッギュモギュ
曜「いや、特に食べたいのが」
梨子「ふーん。ふーーん。あそ、じゃあこのままくっついたまま学校まで行っちゃうもん」ギュゥウ
曜「分かった分かったって!じゃあクリームあんみつ!」
梨子「へ?クリームあんみつ好きなの?」
曜「ごめん適当言った」
梨子「……」モミモミモミモミ!!
曜「ふぁっ♡ちょ、ちょっ!やめ!」
梨子「む〜……」ジト
曜「ごめんって……じゃあパンケーキ食べたいかも」
梨子「うん♡分かった♡待っててねご主人様♡♡」
曜「パンケーキはコンロ使うから服着てね」
梨子「着せて♡」
曜「ああもう!!はい!分かりましたよ!!」
梨子「えへへ♡はい、じゃあこれパンツとブラジャー♡」
曜「準備良いなオイ」
梨子「下着は着けなくてもいいよ♡はい、制服♡」
曜「着せるから待て」
梨子「あ、ちゃんと曜ちゃんのイメージカラーにしといたよ♡」
曜「頼んでねぇよ」
梨子「もう♡恥ずかしがって♡」
曜「同い年の人に服どころか下着まで着せて貰って恥ずかしくないの?」
梨子「うん♡」
曜「でしょうね。なんで私がこんな事……」
梨子「曜ちゃんパンケーキ好き?」
曜「好きだよ」
梨子「そうなんだ、パフェとかチョコとかは?」
曜「それも好きだよ」
梨子「じゃあ次はそのどっちか作ろっかな」
曜「はあ……。てか、デザートの件から疑問に思ってたけど何か企んでる?」
梨子「ううん。単に気になっただけ」
曜「そ。……はい、終わったよ」
梨子「ありがと♡ちゅ♡」
曜「うぇえ。良いから早くしてよ……」
梨子「はぁーい♡」テテテ
曜「はぁ、私も着替えよ」
梨子「できたよ、曜ちゃん」
曜「はーい。あ!いいにおい!」
梨子「えへへ♡」
曜母「梨子ちゃんが来てくれて助かるわ」
梨子「いえいえ」
曜「いただきます」
梨子「よーおちゃんっ♡」
曜「何?」
梨子「何かすることなーい?♡」
曜「……?美味しいよ?」
梨子「味の感想じゃなくて、食べさせて♡」
曜「自分で食べなよ」
梨子「口移しして♡」
曜「せめてあーんとかにして」
梨子「じゃあそれで」
曜「このアマ図ったな」
梨子「ふふふ♡昨日のお返しだもん」
曜「お母さん猫缶は?」
曜母「無いけど……」
曜「そう。ご飯抜きで」
梨子「ひどいよ!!」
曜母「曜。意地悪しないの」
曜「もー……。はい……あーん」
梨子「えへへ♡あーん……あむ♡」
曜「どーですか?」
梨子「曜ちゃんと一緒だから何時もより美味しいかも♡」
曜「はいはい。ほら、早く食べて準備して」
梨子「はーい♡」
曜「はぁ、落ち着いてご飯も食べれないよ」
梨子「曜ちゃ〜ん♡まだ私食べ終わってないよ〜」
曜「はいはい、あーん」
梨子「あーん♡えへへ、曜ちゃんの唾液がついた食器でご飯食べれるなんて最高♡」
曜「捨てるぞ」
梨子「やんやん♡早くご飯ちょーだい♡」
曜「いやもう自分で食べてよほんと、こっちも準備あるんだからさ」
梨子「やー♡食べさせてー♡かまってー♡」モッギュ
曜「ああもう離れて食べにくいよ」グイ
梨子「いやん♡曜ちゃんのエッチぃ♡」
曜「肩触っただけだろいい加減にしろ!」グイー
梨子「押すならこっちを押して♡」ムニュ
曜「いやもうどこでもいいから早く食べて早く準備して!」ムニュ
梨子「イグゥゥゥーーーーーッ!♡♡」
曜「イクな!!!!!!」
曜母「w」
────────────
──────
──
〜重須〜
曜「くそぅ……朝から散々な目に会ってるよ」
千歌「あれ?おはよー曜ちゃん、今日は早いね」
曜「おはよー……朝からドタバタしてたから」
梨子「おはよ、千歌ちゃん」
千歌「あ、梨子ちゃんおはよ!曜ちゃん家に忍び込むのは上手くいったの?」
曜「おい、どういうことだよ」
梨子「うん♡大成功だよ♡」
千歌「良かった!チカの作戦は完璧なのだ」
曜「は?」
千歌「梨子ちゃんに猫の真似をすれば曜ちゃんが可愛がってくれるって教えてあげたのだ」
曜「何を根拠にそうなったの」
千歌「そこはかとなく」
梨子「やってみる」
曜「その結果がこれか……」
梨子「ごろにゃ〜〜んにゃんにゃん♡にゃんにゃんにゃんにゃん♡」
曜「千歌のせいだぞこれ!!どうすんだ!!」
千歌「シラナイ、イミワカンナイ」アホゲクルクル
曜「ふざけんな!」
梨子「にゃん♡にゃん!!♡にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん!!!!!♡に゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!!!♡゛♡゛」
曜「分かったからもう落ち着け!」
梨子「しゅき」
曜「うわあ!いきなり落ち着くな!!」
千歌「なんやかんや嬉しいんじゃないの?」
曜「そんな事ないよ……一日中こんなんだよ」
梨子「問題無いよ」
千歌「ならいいじゃんね」
曜「そこ私が答えるべき話だよね?何なら問題だらけだからね」
千歌「細かいなぁ曜ちゃんは」
曜「普通の疑問でしょ」
梨子「そんな事ないよ」
千歌「だよね」
曜「なんでさっきから梨子ちゃんが答えるの!!?」
梨子「飼い主さんのお役にたちたいの♡」
千歌「健気だねぇ……」オイオイ
曜「健気でも何でもないよ!役に立ってから言え!」
千歌「それに比べてこっちは、はぁー」
曜「私が悪いの??」
千歌「曜ちゃんが悪いんだよ」
梨子「曜ちゃんは悪くないよ」
曜「どっちなんだよ」
千歌「命拾いしたね……曜ちゃん……」
曜「そんなんで命狙われるとか狂ってるだろ」
梨子「曜ちゃんは私が守る!」モッギュー
曜「言いたいだけだろそれ」
千歌「健気だねぇ……」オーイオイオイ
曜「お前も言いたいだけだろ」
善子「朝から五月蝿いわね」
曜「おはよ、そして出来れば助けて」
千歌「2人の邪魔はさせないのだ!」
善子「だそうよ」
曜「捩じ伏せていいから助けて」
梨子「すぅぅぅぅーーーーーっっはぁぁぁーーーーっっ♡♡」
善子「まあ正直関わりたくないというのが本音よね」
曜「助けてマジで!!」
千歌「ペットと戯れてるだけなのに大袈裟だなぁ」
曜「友達を当然のように畜生扱いしてるよこの人!!」
善子「曜ちゃんそういう趣味あったのね……」
曜「会話聞いてたよね!!!?」
千歌「梨子ちゃんが曜ちゃんのペットになったのだ」
曜「合ってるけど違うから!私が主犯みたいに言わないで!」
善子「いやどの道受け入れた時点で」
曜「いきなり部屋で待ち伏せされてたんだよこっちは!!」
梨子「ああ……曜ちゃんいい匂い……♡すりすりしちゃう……♡」ペロペロ
曜「梨子ちゃんは舌ですりすりすんの!?なぁ?」
善子「太腿テカテカしてる」
千歌「懐いてくれてよかったね」
曜「人間!梨子ちゃん人間!そもそもペットじゃないから!!離れろ!!」ムギュ
梨子「イクゥゥーーーーーッ!!♡♡」
曜「イクな!!!!!」
善子「w」
────────────
───────
───
〜浦の星女学院〜
曜「あ゛〜……災難だ……」
梨子「どうして?」
曜「主にお前のせいだよ」
梨子「曜ちゃん。私たちもう高校生なんだから、自分の機嫌くらい自分で取らないと。人のせいにしちゃダメ」
曜「どの口が言ってるんだよ」
梨子「この口だよ♡」チュ
曜「うへぇ……やめてよ……」
千歌「おーおー!暑いねー!熱いねー!!!」
曜「元気だなこいつ」
千歌「えーん……こいつ呼ばわりされたのだ……」メソメソ
梨子「エロい子」
曜「悪い子だろ。いや悪くねぇよ」
梨子「自分で間違いに気付けるなんて偉い子だね♡」ギュナデナデ
千歌「eroico」
曜「なんかイントネーションおかしくないか?」
梨子「はぁ……♡良い匂い……♡♡」スンスン
曜「鬱陶しいから離れて」
梨子「なでなでしてあげたから、帰ったらなでなでしてね」
曜「雑な等価交換やめろ」
千歌「なでなでもしてあげないとか飼い主の自覚無いね」
梨子「ほんとだよ。酷いよ……」メソメソ
千歌「あーあー、泣かした」
曜「いやいや、泣いてないでしょそれ」
梨子「しくしくめそめそえっさっさー」メソメソ
千歌「ほらー」
曜(えっさっさー……?)
梨子「えーん、なでなでし欲しいなぁー。欲しいなぁー!!」メソメソ
曜「うっせえよ」
千歌「DVDだー!DVD!!」
曜「惜しい」
梨子「それを言うならDVだよ千歌ちゃん。大声で言うんだよ」ケロッ
曜「おい」
千歌「DV!!!!!!!」
曜「分かったから黙ろう?」
梨子「なでなでしてくれるだけでいいのになー!!びえーん!」メソメソ
曜「はいはいこれでいいすか?」ワシャワシャ
梨子「やぁぁあああだぁぁあああ!!!」ガブゥ!
曜「痛ァッ!!?!?」
千歌「もー、動物虐めたら反撃されて当たり前じゃん」
曜「動物って言ったよこの人!普段からクラスでも一緒に過ごしてるお隣さん動物って言ったよ!!」
梨子「……」ムッスー
千歌「ほらー拗ねちゃったじゃんかー。どうすんの?これ。なぁ」
曜「何で微妙に嫌な上司みたいな言い方なの……」
千歌「こないだ辞めたパートのおっちゃんがこんな感じの話し方だった」
曜「うわ」
千歌「ちなみに入社1時間で居なくなった」
曜「えぇ……」
梨子「…………」ムッスーーー!
千歌「あ、そういえばチカ用事ができると良いな。じゃーねー」タタタ
曜「おい、日本語おかしいぞおい!おい!!」
梨子「…………」シュン
曜「あーもう、これでいい?」ナデナデ
梨子「……」ツーン
曜「もうしてあげないよ??」
梨子「曜ちゃんってそんな意地悪だったんだ」
曜「もー……ごめんごめん」
梨子「……」ツーン
曜(ぅあー……なんでこんな……くっそ、千歌め……逃げやがって……)スッ
曜「ほんとごめんね。調子乗っちゃった」
梨子「……めんどくさいって思ってる」ツーン
曜(お前のせいだよアホ!!!!!!)
曜「……えいっ」グイ
梨子「えっきゃあっ!?」ステン
曜「ほら、猫なんでしょ?膝の上でゆっくりしたら?……ってほんとに泣いてたの?」
梨子「……泣いてないもん」
曜「はいはい」フキフキ
梨子「んっ……」
曜「もういい?」
梨子「……やだ」ギュ
曜「ん。昼休み終わるまでね」ナデナデ
────────────
──────
──
〜放課後、浦の星女学院〜
ダイヤ「今日は千歌ちゃんがお家のお仕事の関係でいないから、ユニットに分かれての練習にしましょう」
7人「はーい」
曜「うちはルビィちゃんと2人って事だよね」
花丸「そうだね」
梨子「……」
曜「……」
善子「いざ……瀟洒な憧憬へ……」
ルビィ「うゆ」
鞠莉「Yes」
ダイヤ「ヨハネちゃん?それ意味知らないで言ってるでしょ」
曜「……お前あっちだろ」
梨子「……」
花丸「……」ススス
曜「いや逃げないで!助けが欲しいんだよ!できるだけ常識を持った!」
花丸「私、あの、ちょっと」
梨子「曜ちゃん。後輩虐めたらダメだよ」
曜「いや、そんなつもりじゃ」
梨子「ね、花丸ちゃん」ウィンク
花丸「…………そう思います」ニヤ
曜「マルちゃんちょっとおいで」
梨子「びえーーーん!!虐められるぅ!!」
曜「お前じゃないだろ!!」
花丸「うわぁーーん!曜ちゃんに……えーと、虐められるずらぁーー!!」
曜「なんでそっちに付くかなぁ」
果南「面白いからじゃない?」
曜「私は地獄なんだけど」
梨子「びえーーーん!なでなでぇーーー!!」
曜「お前ほんとにそればっかりだな」
花丸「びえーーーん!」
花丸「……………………」
花丸「びえーーーーーん!」
曜「普段しない事するから思いつかないんだよ」
果南(微妙に辛辣)
花丸「また練習しとく」
曜「しなくても良い」
梨子「…………」ムスー
果南「うわめっちゃ拗ねてる」
曜「ほっとけば治るよ」
梨子「治らないもん」
果南「返事しちゃダメでしょ」
花丸「…………?」キョロキョロ
花丸「……」ムッスー
曜「可愛くなっただけだからね」
善子(斬新な組み合わせね)
ダイヤ(マルちゃんもおふざけするのね)
梨子「私それ言ってもらってない」
曜「可愛い」
梨子「もっと愛情込めて!!」ギュー
花丸「込めてずら」モッギュ
曜「ああもうややこしい!」
梨子「ややこしくないもん!もっと!もっと可愛い欲しいのー!!」モギュモギュ
曜「うっせえなギルキス帰れよ!」グイ
花丸「AZALEAここに居るからいい?」モギュモギュ
曜「練習しなよ!」
果南「もうちょい見とく」
ダイヤ「親交を取ることは良い事よ」
曜「こんな親交あんの!?」
梨子「可愛いって言って!キスして!お姫様抱っこして!」ギュッギュ
曜「後でやるから練習!!」グイ
梨子「イグゥゥゥーーーッ!!♡♡」
曜「イクな!!!!!!」
ダイヤ「w」
花丸「???」モギュモギュ
曜「いや花丸ちゃんも離れようか!?」グイ
花丸「んっ……♡」
果南「それはマズイから止めよう」
曜「私が悪いの!?」
────────────
──────
──
〜曜'sハウス〜
曜「ただいま〜」
梨子「ただいま」
曜母「おかえり。ご飯できてるよ」
曜・梨子「「はーい」」
曜(……こいつサラッとただいまって言わなかったか?)
梨子「お義母さん、今日の晩御飯は?」
曜「おい、誰がお義母さんだよ」
曜母「ミネストローネよ」
曜(何でまた)
曜母「スマホって本当に便利ね。動画で作り方を教えてくれるんだから」
<テッパンニ、チキンパァパァヲシイテクダサイ
曜「お母さん、それ何か違う動画じゃない?」
曜母「そんな事ないわよ」
<テンパンニ、チキングポポヲシケ
曜母「はい」
曜「はいじゃないが」
梨子「曜ちゃん、先にお風呂入ろ?」
曜「先に入ってて良いよ」
梨子「やだ!猫ちゃんは1人でお風呂入れないもん!」
曜「お母さん、私忙しいから後でお風呂入れたげて」
梨子「やぁぁぁあああだぁぁああああああああああ!!!!!」ベシベシ
曜「痛い痛い!分かったから!」
梨子「DS反対!DS反対!」ベシベシ
曜「それはゲームだろ!てかDVしてんのはどう見ても梨子ちゃんでしょ!」
梨子「猫がペシペシ叩いたからってDVになる訳無いもん」ドヤッ
曜「クソ猫……!」
梨子「やんやんやんやんやん!!にゃんにゃんにゃんにゃんにゃーん!!」ベシベシ
曜「分かったから!お風呂入るよ!!」
梨子「やったー!♡」
梨子「はい、どこでも好きな所から洗ってね♡」
曜「股閉じろ」
梨子「おっぱいが良いの?♡じゃあおっぱいから洗って♡……あ!洗う時はタオルじゃなくて曜ちゃんのおっぱいで洗ってね♡」
曜「そんなんで汚れ落ちるならボディタオルはこの世に無いよ」
梨子「大丈夫!乳首は固いから!固くないなら固くしてあげるからね!♡」
曜「良いから洗うよ!」ワシャワシャ
梨子「嫌ーーー!!!優しくしてーー!!優しさプリーズ!!!」
────────────
──────
──
梨子「酷い目に逢いました」
曜母「もう、猫ちゃん虐めたらダメでしょ」
曜「あくまでも猫なのか……」
梨子「まあそれはそれとしてあーんして♡」
曜「切り替え早過ぎるだろ」
梨子「過去には縛られないの」
曜「嘘つけ」
梨子「過去といえば曜ちゃん後でキスとお姫様抱っこと可愛い連呼してくれるって言ってたよね」
曜「言ってる傍から過去の話じゃねえか」
梨子「ちぃーがーいーまーすぅー!約束の話ですー!」
曜「そんな約束してないし」
梨子「後でするって言ったもん!」フフン
曜母「思えば、守れない約束ばかりだった──」
曜「名作をこんなタイミングで使わないで」
梨子「やってー!!キスして!!私からばっかりは嫌ー!!」バンバン
曜「お母さん猫好きみたいだし、お母さんと先にしなよ」
梨子「♡」ペロ
曜母「♡」ジュルリ
曜「分かった分かった。止めてください。私が悪かったです」
曜母「こういうのを墓穴を掘るって言うのよ」
梨子「掘るなら私の穴にして欲しいですね。おはようから次のおはようまで」
曜母「ねー」
曜「ねーじゃねえよ!!ていうかご飯食べようよ……」
梨子「仕方ないから口移ししてあげるね」
曜「どう仕方なかったらミネストローネを口移しで食べさせる流れになるんだよ」
梨子「〜♡」アムアム
曜「聞いてねえ」
曜母「ほら、早く食べなさい」
曜「アンタが言うか!!」
ポンポン
曜「今度は何!?」
梨子「んちゅぅぅぅぅぅぅぅ♡」
曜「んぶっん"んっ!?」
梨子「ぷはっ♡次曜ちゃんが口移ししてね♡」
曜「けほっ……いやどうしてそうなるのさ」
梨子「は?自分だけして貰うなんておかしいよね」
曜「口移しを貸付するな!」
曜母「曜、飼い主としてちゃんとしてあげないとダメでしょ。ちゃんと梨子ミュニケーション取りなさい」
曜「だから人間……くっそ……ていうか何だよその造語……」アムアム
曜「ん……」
梨子「んちゅ〜〜♡」
曜「…………」テレ
梨子「そんな恥ずかしがらないでよぉ……」ポッ
曜「んーんん(五月蝿い)」
曜「ちゅぅぅ」
梨子「んっ……♡」
曜母「まっ♡」パシャパシャ
曜「ぷはっ……ちょっとお母さん。なんで写真撮るのさ」
曜母「折角だし」
梨子「美味し♡曜ちゃんの唾液♡」
曜「ミネストローネはどこ行ったんだよ」
梨子「え?今口移しじゃなく普通にフレンチキスしてくれるって」
曜「言ってねえよ。ご飯食べろ」
梨子「はーい」アムアム
梨子「……」アムアム
梨子「普通のキスなら良いって事?」ウキウキ
曜「違います」
曜母「こら、虐めないの」
曜「今日の梨子ミュニケーションは終わりです」
曜母「そんな言葉無いわよ?」
曜「お前が作ったんだよ!」
梨子「さっきからずっと待ってるんだけど」チュー
曜「良いから食え!!」
梨子「ハァーい」アムアム
曜「あぁ、疲れた……」
曜(こういう日はさっさと寝るに限る)モゾモゾ
曜「…………?」
曜(そういや梨子ちゃん居ないな)
曜(まいっか……)
ガチャ
梨子「…………」トボトボ
曜「……あ、来た。どうしたの?」
梨子「ううん……なんでもない」モゾモゾ
曜「……元気無いよ?嫌なことでもあった?」
梨子「ううん、そういうのじゃないよ。……寝よ?曜ちゃん」
曜「え、うん……おやすみ」
梨子「じゃあ……おやすみ。曜ちゃん」
────────────
──────
──
〜深夜〜
曜「…………」
曜(なんか目が冴えちゃった。珍しくしおらしいんだもん)
梨子「……起きてる?」
曜(寝てる)
梨子「…………ごめんね。明日もし気に入らなかったら、すぐに言ってね」
曜「……」
曜(何か始まった)
梨子「もう……終わるから。曜ちゃんの為に頑張ったけど、できなかったの……」ギュ
梨子「失望させちゃうかもしれない……嫌われ……かもって、思うと……」ポロポロ
曜(何があった)
梨子「ぐすっ……ごめんね……ごめんね……」ポロポロ
梨子「これで……最後にするからね……」ギュ…
曜(……え)
梨子「……おやすみ」ギュ
曜(最後……?明日帰るって事……?)
曜(……嫌だ)
曜(……あれだけ早く帰れって思ってたのに)
梨子「……すぅ…………すぅ」
曜(めっちゃ寝付き良いし)
曜(……私……もっと梨子ちゃんと一緒に居たいのかな)
曜「………………」
曜(寂s)
曜「…………………………」
曜(寂しいという気持ちと別に良くね?って気持ちが殴り合いしてる)
曜(……何だかよく分からないけど明日になったら分かるだろうし、とりあえずもう寝よう)
────────────
──────
──
〜次の日〜
曜「んぁ……よく寝た……」
曜「……居ない」
曜(本当に帰ったのかなあ)
曜「それはそれとして支度しますか」
曜「おはよー」
梨子「おはよ、曜ちゃん」
曜「おはよ。……よしよし、服着てる」
梨子「脱ごっか?」
曜「脱がなくて良い!」
梨子「…………曜ちゃん」
曜「ど、どうしたの?改まって」
梨子「今日何の日か知ってる?」
曜「今日?……あ、バレンタインか」
梨子「うん、……それでね、チョコを作ったんだけど」
曜「ホント?私に?……ごめん、バレンタインの事忘れてたから何も準備してないや」
梨子「ううん、お返しはホワイトデーに一日中全裸でハグしてくれたら良いから大丈夫なんだけどね」
曜「全く大丈夫ではない」
梨子「……私、チョコ上手く作れなかったの」
曜「そうなの?見ても良い?」
梨子「うん……」
曜「……あ!トリュフ!凄いよ梨子ちゃん!」
梨子「えへへ……♡」テレリコ
梨子「……でも、違うの」
曜「え?何が?」モッモッ
梨子「もう食べてる……。実は材料がたりなかったの」
曜「そうなの?美味しくできてるよ?」
梨子「……曜ちゃんにご馳走したかったものが出なかったの」
曜「あら……売ってなかったの?」
梨子「売り物じゃないよ……」ポロポロ
曜(昨日の謎独白はこれか)
曜「何が入ってないの?」
梨子「母乳」ポロポロ
曜「そっか……」ナデナデ
曜「………………………………」ナデナデ
曜「…………………………は?」
梨子「わたっ……私っ……母乳がっ……ぐすっ……おっぱいが出なかったの……っ」ポロポロ
曜「……出る訳ねえだろ」
梨子「曜ちゃんの事っ……大好きだから出ると思ったのに……っ」ポロポロ
曜「もう1回保健体育勉強し直した方が良いよ」
梨子「曜ちゃん私のおっぱい飲みたくて飲みたくて仕方ないのに……っ私っ……奥さん失格だ……っ」ポロポロ
曜「言いたい事は色々あるけど私何時から梨子ちゃんのおっぱい飲みたくて仕方ない人になったの?」
梨子「お義母さんが言ってたよ」ケロッ
曜「うわあ!突然泣き止むな!」
梨子「話は変わるけどチョコ美味しかったんだよね?」
曜「話は変わってないよ……多分。それより梨子ちゃんのテンションがどうなってんのさ」
梨子「じゃあこれからも私ここの猫ちゃんで良いってことだよね?」
曜「さっき奥さんとか言ってなかった?」
梨子「ケモナーになれば良いと思うよ」
曜「……」スッ
梨子「いやぁぁーーー!暴力反対!DX!DX!」
曜「何がデラックスだよ!!人が心配してたら変な事ばっか言って!もう!」
梨子「心配してくれたの?♡チューして良い?♡」
曜「やだよ!」
梨子「ふぇぇぇん……」メソメソ
曜母「おはよ、曜、梨子ちゃん。……曜、朝からペット虐めちゃダメでしょ?ちゃんとレズSEXしてあげなさい」
曜「おはよ……って朝ごはんあげる様なノリで娘をペットと行為させようとしないでくれる!?」
梨子「ふぇぇぇぇぇん!チュー!ペロペロ!クチュクチュ!ふぇぇぇぇぇぇぇん!」メソメソ
曜母「ほら、3つの接吻があるでしょ?この中からどれか1つ選ぶのよ」
曜「ポケ○ンか!そんなに言うならお母さんが梨子ミュニケーション取りなよ!」
梨子「そんな言葉無いよ?」
曜「昨日できたんだよ!!!!」
曜母「梨子ちゃん……舌出して♡」
梨子「はい……♡」
曜「あーもー!!私がするよ!すれば良いんでしょ!」クイッ
梨子「えっ……♡」トゥンク
曜「好きだよ!梨子ちゃん!ちゅっ……」
梨子「ん……んん……♡」
曜「ぷはっ…………はい、じ、じゃあ早く学校行く準備して、ね……」テレ
梨子「えへへ♡ハァーい♡」
曜母「うふふ♡最初から素直になれば良いのに♡」
曜「うっさぃ……」テレ
梨子「私も好きだよ♡愛してる!曜ちゃん!♡」ギュ
曜「うわあ!いつの間に全裸に!?」
梨子「初夜させて頂きます!!!♡」
曜母「横で見てても良い?♡」
梨子「はい!!♡」
曜「良い訳ないだろ!!!」
梨子「初夜を否定しないって事はレズSEXはしてくれるって事!?♡♡」ギュー
曜「今はしない!!」
梨子・曜母「「今は……?♡」」ニヤニヤ
曜「う……うぅぅぅうぅうるさーーーーい!!!!」チュドーン
梨子「きゃー♡」
曜母「あれ〜♡」
曜「さっさと服着る!!もうご飯は私が用意するから!!!」
梨子「着せて♡今日の下着はスリングショットだよ♡」
曜「下着って知ってる!?」
梨子「off course」
曜「ふざけた英語喋ってる暇あるなら普通の下着持って来い!」
梨子「やぁぁぁあああだぁぁぁぁああああ!!!今日はこれ来て曜ちゃんにドエロアピールするのぉぉ!!」
曜「本人に言うな!良いから早くしろ!」ムギュ
梨子「イクゥゥーーーーーッ!!♡♡」
曜「イクな!!!!!」
曜母「w」
|c||^.-^||「終わるビィ!」